水のあるしあわせ
日本の地形は大陸の広大な原野はなく、山あり谷あり、川があり湖がある複雑な世界に類をみない独特の地形です。そのため、雨の多い湿潤な気候で、おいしい水がコンコンと湧いています。
「空気と水はただ」という言葉はかつての日本人の常識でした。
しかし今では、湧き水も減り、かつての名水は枯れてしまい、水道も以前のようにおいしくないと言われ、日本でも飲料用の水は買うのが普通になってきました。
それでも雨不足で渇水の時期を除けば、水がなくて困ることは少なく、世界のほとんどの国が、鉱物や農水産物以上に水資源の確保に力を入れていることを考えれば、まだまだ水に恵まれていると言えそうです。
今のこの季節、暑くなく寒くなく、新米も出揃い「食」を楽しむことができます。
素材のおいしさだけでなく、調理に使う水やお茶として飲む水のおいしさによって「食」をより楽しくすることができることでしょう。
私は、授業の合間のコーヒータイム、また家の調理やお茶で使う水を金剛山(行者の湧き水)まで湧き水を汲みに行っています。特に湧き水で入れたお茶は格別で「ほっ」とした気分になります。
近畿の湧き水や名水がどれくらい残っているのか調べてみました。
環境庁が「
全国名水一覧」を作成しています。
全ての場所が、一般の方向けに水汲みできるようにはなっていませんので、訪れてみたい方は一度、
「
名水百選 近畿」のサイトをお確かめください。
同じく環境庁が「大阪府湧き水一覧」をまとめています。
関心のある方、一度湧き水を試してみたい方は下の一覧表も参考にしてください。
健康的で文化的な暮らしを支えてくれる新鮮でおいしい豊かな水に目を向け、「水」があるしあわせを感謝したいと思っています。