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「パソコン情報」今月の テーマ

1. 「WINDOWS10」を無償提供
2. ワンクリック詐欺

「WINDOWS10」を無償提供

 米マイクロソフト社は、今年1月23日「WINDOWS10」の会見で、「7」以降の利用者に『無償で提供』すると発表しました。
 
 発売後1年間の期間限定とはいえ、最新OSをユーザーにタダで提供するのは初めてのことです。
「8」による買い替え戦略が不発に終わったパソコンOSの巨人は、米アップルやグーグルの攻勢を前に、利用者の囲い込みを優先する「捨て身の戦略」をとった、と言うことです。

 MSは数年おきに新しいOSを投入して買い替えを促す「ソフト販売」を収益源としてきました。ここにきて「10」は発売後1年間、「7」以降の利用者が無償でアップグレードできるようにする、と並々ならぬ意気込みを示しています。
                             テクニカルプレビュー版


顧客の声生かす
 顧客との関係変化は開発段階でも見て取れることができます。
昨秋「10」の試用版を公開するのに合わせ、ユーザーの声を開発に生かす仕組みを本格的に導入。
すでに世界から170万人が参加し、80万件の意見や要望が寄せられました。
 背景には満を持して投入した「8」が不発に終わった危機感があります。タブレットでの使い勝手を優先したため、逆にパソコンで使いにくいと不評を買いました。ユーザーの過半が今も「7」を利用し、5人に1人はサポートを終えた「XP」を使い続けています。




 パソコンOSで9割のシェアを維持する同社だが、情報端末の主役となりつつあるスマートフォン(スマホ)やタブレットを合わせるとシェアは15%以下。仮に「10」でつまずけば、スマホとの連携機能を強化して攻勢を強めるグーグルやアップルに「最後のとりで」も切り崩されかねません。
 MSは21日、音声で操作できるパソコン版の個人秘書機能「コルタナ」や、新型閲覧ソフト「スパルタン」など主に個人向けの新機能や新端末を公開しました。「ものとして非常に良くなり期待できる」(国内パソコン大手)など反応は良い。
 米証券会社の試算によると、無償化による減収は最大5億/(約590億円)。その分、「オフィス」などクラウドサービスで穴を埋める方針です。収益源を「ソフト販売」から「サービス」に移す戦略を加速させます。
 課題は、苦戦のスマホ市場で上位2社を追撃するシナリオの成否で、スマホ用アプリ(応用ソフト)の充実度で、「ウィンドウズフォン」はグーグルの「アンドロイド」端末やアップルの「iphone」に大きく水をあけられているからです。

ちょうど30年
 MSは「10」で1つのアプリを開発すれば、パソコンやスマホ、タブレット、家庭用ゲーム機「Xbox」などウィンドウズを搭載したすべての端末で使える仕組みを導入。ソフト開発者にウィンドウズ向けアプリの開発を呼びかけるが、グーグルやアップル陣営にどっぷり組み込まれた開発者をどれだけ自陣に引き込めるかは未知数です。
 「ウィンドウズを人々が『必要とする』ものから『欲しがるもの』に変えたい」。一連の改革を主導してきたサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は21日の会見でこう語りました。初代ウィンドウズの登場から、今年はちょうど30年。失地回復を託された「10」が背負うものは重い。(朝日新聞より)

「無償」というのは嬉しいですね。WINDOWS10に期待を寄せましょう!

ワンクリック詐欺

 パソコンの画面に怪しげな広告が表示されたり、パソコンの修復が必要でソフトの購入を促されたり、見たくもない表示ウインドウが閉じても閉じても勝手に開かれ支払を要求してくる。
 そのような画面表示に悩まされている方が多いようです。
 インターネットを閲覧しているといつの間にか、このような画面が開くようになり、対応が分からずお金を払ってしまうケースも見受けられます。
 パソコンを媒体にしたこのような詐欺の手法を「ワンクリック詐欺」とか「点検商法ソフト」と呼ぶことがあります。ウイルスではなくソフトウェアなので、ウイルススキャンに引っかかりません。しかし悪質なものはネットを一切使えないようにすることもあります。


主な手口は、
(1)エラー表示などでパソコンソフトを購入させる
パソコンを操作しているうちにエラー表示などが現れ、エラーを解消するためには有料ソフトをダウンロードする必要があると表示される。
  『重要:PCのパフォーマンスが低下しています
    無料のWindowsスキャンを実行してエラーを全て除去しましょう』
  『警告!○○個のレジストリエラーが検出されました』
  『お手元のコンピュータの原因不明のエラーにお悩みではないですか。今すぐ解決しましょう!』
  『無料パソコン診断で、あなたの遅いパソコンを新品のように!Windowsの修復方法』
  『スキャン、修復およびブーストのPC』

(2)警告表示をして、セキュリティーソフトを購入させる
ネットに接続していたら、警告表示が出たので、導入しているウィルス対策ソフトが出している警告と勘違いして、購入させる。導入済みのソフトではエラーは出ていない。
  『セキュリティ上の危険があります!除去しましょう!』
  『○○件感染ファイルを発見しました』

  
 

もし、このようなソフトが入り込んでしまったら、以下の手順で対応してください。
ソフトウェアなので、アンインストールすると消える場合がほとんどです。

1.画面一番下の一番右(タスクバー)の中に
  そのソフトウェアのアイコンがあったら右クリックして「終了」を選びます

2.[コントロールパネル]を開いて、[プログラム]→[プログラムのアンインストール]の順に
  クリックします

3.インストールされているソフト一覧が開くので  見出し部分の[インストール日]をクリックして
  インストールした日付順に並べます

4.日付に着目し、表示されはじめた頃にインストールしている
  自分では入れた覚えの無い怪しいソフトウェア探し出します。
  「system protector」「regclean pro」「uniblue」「Yontoo」
  「Registry Booster」「Advanced Systo」などそのほかにも数多くあります。
  そのソフト名の上で右クリックし、[アンインストール]を選択します。

5.アンインストールが始まったら「次へ」や「Next」といったボタンをクリックし、
  アンインストールを終わらせましょう

6.最後に、パソコンを再起動して、
  ブラウザを開いて同じような表示が出ないか確認してください。


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