●デジカメで動画を撮ろう
近頃、インターネットの動画投稿サイトなどが人気を集めており、誰もが気軽に動画撮影する機会も増えています。
撮影は?
きっとデジタルビデオカメラを思い浮かべることでしょう。
あるいは、ケータイのムービー機能を利用する人もいるかもしれません。
さて、忘れてはいないでしょうか?
いまではデジタルカメラでも、本家デジタルビデオカメラに負けないくらいの動画撮影が可能なのです。
「ビデオカメラを持って来なかったから、動画撮影は無理だ」と諦めたり、「ケータイで録画しておけばいいか」と妥協したりする必要はまったくありません。
最近では、ほとんどのデジタルカメラに、動画撮影機能が搭載され、ケータイで録画するよりも、はるかに鮮明でなめらかな動画が撮影できます。
なかにはハイビジョン(HD)画質で動画撮影ができるモデルもあるので、デジタルビデオカメラで録画するのと同等以上のムービー作品だって作れてしまいます。
●絞りとシャッター速度
写真を撮る場合には、フィルムやCCDにちょうど良い光を当てないと、きれいな写真が撮れません。
このちょうど良い光の量を当てると「適正露出」になります。
では、どうやって光の量を調整するのかと言いますと「シャッタースピード」と「絞り」この二つの組み合わせで、CCDやフィルムに当たる光の量を調整します。
露出の作業は、コップに水を入れる作業に非常に似ています。
高感度は「小さなコップ」、低感度は「大きなコップ」に水をためるような物です
小さいコップの方は少ない水で水を満たすことができます。
つまり、高感度は少ない光の量で「適正露出」なります。
また、コップから水があふれてしまうとオーバー露出コップに少ししか水がたまってないとアンダー露出と考えるとわかりやすくなると思います。
絞りとは、光の量を調整するための穴のことです。
穴を大きく開くとたくさん光が通り小さくすると光が少ししか通らなくなります。
ちょうど、蛇口から出る水は大きくひねると勢いよく水がでて少しだけひねるとちょろちょろと出るのと似ています。
つまり、絞りを開くとたくさんの光が通るので、短時間で適正露出になり絞りを絞ると少ししか光が通らなくなるので適正露出にするには時間がかかります。
この、光を通す時間を「シャッタースピード」とよんでいます。
ですから、シャッタースピードと絞りは常に対の関係になっているわけです。
もうすこし、具体的に言いますと、レンズを通る光の量が2倍になると時間は半分にレンズを通る光の量が半分になると時間は2倍かかると言う関係が成り立っています。
●被写界深度
2枚の写真を見比べてください。
左は遠くの景色までくっきり摂れています。右は人物ははっきり遠くの景色はぼやけています。
どちらも人物を撮ろうとしていることは分かりますが、右の写真の方が人物が浮き出て撮影者の意図をより鮮明にくみ取ることができます。
※f/16、f/2.0は絞り値
では、そのような写真を撮るためにどのように撮ればいいのでしょうか?
下の図で説明しますと、絞り大(絞り値は小、より開放に近い)とピントの合う範囲は狭くなります。
反対に、、絞り小(絞り値は大、より絞った狭い)とピントの合う範囲は広くなります。
したがって、右のような写真を撮りたい場合、絞り大(絞り値は小、より開放に近い)にする必要があります。もちろん、絞り大にするなら、「絞りとシャッター速度の関係」からシャッター速度は速くする必要があるわけです。