634mの東京スカイツリーが完成し、開業を始めました。
機会に恵まれた方や気の早い方はもう登って、世界一の眺望を楽しまれたことと思います。
東京タワー、東京スカイツリー、塔と言えば東京と思われるでしょうが、日本の展望タワーの歴史は明治時代、大阪の眺望閣や通天閣から始まったといわれています。
以来、関西を中心に西日本で建築技術の粋を集め誕生したタワーはいまも地域のシンボルとして存在感を放っています。
「タワーの歴史は関西から」をテーマに、タワーのホームページを紹介しながら、西日本「ご当地タワー」大集合です。
なにわのシンボル初代開業から今年で100年
大阪市の南、新世界に初代通天閣か建てられたのは1912年。
上がエッフェル塔、下が凱旋門という奇抜なデザインでしたが、惜しくも戦時中に焼失しました。そして、1956年に地元市民の出資により再建されたのが、現在の2代目通天閣です。
4階と5階が展望台。3階は100年前の初代通天閣や新世界にジオラマなどで出会える展示室で、2代目「ビリケンさん」が鎮座しています。
翌日の天気が塔頂上のネオンでわかるなどの仕掛けもいっぱい。現在、通天閣100周年に合わせて、展望台を順番に改修中で5月末には完了。ビリケンさんも3代目と交代、5階展望台に新調されるお堂に移る予定です。
大阪市浪速区恵美須東1-18-6
06-6641-9555(通天閣観光(株))
平家の伝説から発送された護摩壇山に建つ風変わりな塔
真言宗の聖地・高野山と日本三大美人の湯として知られる龍神温泉を結ぶ国道371号(高野龍神スカイライン)の中間点、護摩壇山(標高1372m)の山頂近くに建つ展望塔です。
この塔は、護摩木を積み上げたような個性的な外観をしています。これは山の名前の由来である、源平合戦に敗れ落ち延びた平維盛が、この地で護摩木を焚いて命運を占ったという伝説から発想し、モチーフにしたそうです。
自然に囲まれた展望塔からは、美しい新緑の風景が楽しめ、遠くに大峰山系や紀伊半島の山々、紀伊水道の高々まで望めます。
和歌山県田辺市龍神村龍神1020−6
0739−78-2222(社団法人龍神観光協会)
古都の玄関口にそびえる市内で最も高い建造物
高さ制限のある市中心部で唯一、100mの高さから京都の街を眺められる建造物です。
完成は1964年。地下3階、地上9階建てのビルの屋上がタワーの土台となっています。塔身は特殊鋼板の円筒を溶接でつなぎ合わせたもので、一切鉄骨を使っていません。
建設当時の京都の高さ制限が31mで、この上に100mのタワーを建て、高さは131mになりました。
タワーの外観は、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたものです。古都の風景が一望できる展望室。
台座のビルにはホテルや名店街が入居し、地下3階には3月末に改装した大浴場もあります。
京都市下京区烏丸通七条下ル
075-361-3215(京都タワー梶j
五老岳山頂からの展望は近畿百景の第1位に
舞鶴市の五老岳(標高301m)にそびえ立つ、眺望がすばらしい展望タワーです。
若狭湾国定公園の一部をなす舞鶴湾の入り組んだリアス式海岸や舞鶴の市街地などが一望でき、変化に富んだ景観は、近畿郵政局が募集した「近畿百景」の第1位に選ばれました。
四季折々に表情が変わり、4月のはじめには山桜が咲き、青い海に浮かぶ島々は新緑に包まれます。
外観は港町にふさわしい艦橋をモチーフにしたデザイン。
1993年に市制50年を記念して着工し、95年に開業しました。
周辺は五老ヶ岳公園で、子どもの遊具や遊歩道なども整備されています。
京都府舞鶴市字上安小字暮谷237
0773-66-2582(NPO法人ガバナンス舞鶴)
鉄塔の美女と称される独特の形夜にはさらに輝きアップ
世界で初めて鉄骨ではなく、パイプ構造を採用したタワーです。和楽器の鼓を長くしたような特徴的な形と真っ赤な塔体は、ほぼ半世紀を経た今も斬新さを保ち続けています。
また日本で初めてライトアップされたタワーで、一昨年の大幅リニューアルの際に、新たに7000個のLED電球が取り付けられ、夜にはさらに輝きを増した美しい姿に出会えます。
展望部分は5層構造で、最上階の5階展望室の天井には、光ファイバーを使った季節の星空の演出もあり、夜景を見ながらロマンチックな雰囲気が味わえます。
展望3階は今では貴重となった床が回転するティールームで、お茶を飲みながらミナト神戸の四方をゆっくりと眺望。さらに展望1階のスカイウォークでは空中散歩が体験できます。
神戸市中央区波止場町515
078-391-6751(神戸ポートタワー事務所)
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内部の特殊構造が丸見え建物ウオッチングにおすすめ
1997年に開催された「山陰・夢みなと博覧会」のシンボルタワーとして建設されました。
全面ガラス張りのタワーは、鉄柱とリングからなる白い骨組みが複雑な模様を描く印象的な外観です。これはテンセグリティ構造という独特なものだとか。
さらにタワーの外周フレームには、県内産の杉材が豊富に使用されており、優しさと温もりも感じられます。
また、ドームの3階展示室には、鳥取県出身の漫画家・水木しげるコーナーがあり必見です。
鳥取県境港市竹内団地255−3
0859-47-3800((財)鳥取県観光事業団)
今や希少な存在、塔を回って昇降する2階建て展望室
ドーナツ形の展望室に乗り込むと、展望室が塔を軸にくるくる回りながらゆっくりと昇降する、回転昇降式の展望タワーです。
国内に現存するのは、わずか5基だけで、その内の一基が馬瀬山(標高160m)の頂に建つ、宇和海展望タワーです。
展望室は2階建て60人乗り。座ったままで、足摺宇和海国立公園のリアス式海岸や、天気の良い日には遠く九州の国東半島までも見渡せ、約6分間の空中遊覧が堪能できます。
愛媛県南宇和郡愛南町御荘平城5688
0895-72-3212(南レク鞄宇和管理事務所)
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頂上球形総ガラス張りの展望室は、世界で初めて
キラキラ輝くクリスタルのように、朝・昼・夜、刻々と変わる海峡の風景を映しながら、天空へとそびえる優美なタワーです。1996年に関門海峡のランドマークとして建設されました。
タワー全体が8700枚のガラスに覆われ、3層からなる球状の展望室最上階は、日本有数の高さ。また、世界初の頂上球形総ガラス張り展望室です。
この展望室からは、瀬戸内海、九州の連山、関門海峡、巌流島、響灘(日本海)と360度の雄大なパノラマが一望できます。
さらに展望室の一角には展示コーナーがあり、今年話題の平家の物語に関係する「壇ノ浦の戦い」など関門海峡が舞台となった歴史も学べます。
山口県下関市豊前田町3−3−1
083-231-5600((財)山口県国際総合センター)
まるでプールの高飛び込み台シンプルかつ斬新な外観
西日本最大級のコンベンション施設「ビーコンプラザ」のシンボルとして、1995年に建てられました。
設計者は地元出身の有名な建築家・磯崎新氏。シンプルの極致ともいえる斬新な構造が特徴で、エレベーターシャフトを納めた円柱部分と球面体の一部をなす曲面、展望台部分で構成されています。
地上100m地点にある前方に大きく突き出た展望台は、プールの高飛び込み台のようでスリリング。
四方がガラス張りで、別府市街地や別府湾が一望できます。
大分県別府市山の手町12−1
0977-26-7111(ビーコンプラザ゛)
凛とそびえ立つ日本一高い海浜タワー
福岡市の市制100周年を記念して開催されだアジア太平洋博覧会「よかトピア」の関連施設として、1989年に建設されました。
海浜タワーとしては日本一の高さで、全面8000枚ものハーフミラーで覆われた正三角形の塔体は、昼間には青空を、夕方には夕焼けを映してひときわ美しく輝きます。
電波塔としての機能を持ち、塔上の大きなアンテナの存在感も抜群。展望室からは福岡の街並みや博多湾などが一望でき、海に面しているだけに夕日の眺めは格別です。
福岡市早良区百道浜2‐3-26
092−823−0234(福岡タワー梶j
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