MAPやストリートビューでおなじみのGOOGLEが「自動車開発」?
もうドライバーはいらない!ここまできた全自動運転システム―2020年に実用化
カメラが子どもの急な飛び出しや交差点の赤信号を認識し自動停止する。そんな運転支援システムの開発が急速に進んでいます。さらに、高度な人工知能を使い、ハンドルやブレーキ操作をしなくても車が目的地まで運んでくれる自動運転車の試験走行がアメリカの公道で行われています。
カギを握る人工知能でリードしているのが自動車メーカーとは畑違いの米IT企業のグーグルです。巻き返しを狙って、トヨタをはじめ各国の主要自動車メーカーが熾烈な開発競争を展開中です。
自動車メーカーのライバルは「グーグル」人工知能開発で先行
米カリフォルニアの郊外でトヨタのハイブリット車「プリウス」の運転席に乗っているのは目の不自由な男性でした。行き先を言葉で告げると走り出し、左折で横断歩道に人が歩いていれば一時停止する。すべて自動運転で目的地まで運んでくれる。開発したのは世界的IT企業のグーグルです。4年以内の実用化を目指し、昨年3月から公道での試験走行を始めて、すでに50万キロに達しています。
それを可能にしたのが人工知能です。行き先を指示されると、詳細な地図データと現在地を照らし合わせながら最適なルートを選び目的地に向う。搭載したカメラやセンサーから得た情報をもとに、人と同じように人工知能が最適な操作を選択します。
人工知能で先頭を走るグーグルに追い付け追い抜けとばかり、世界の主要自動車メーカーはアメリカ・シリコンバレーに拠点を設け、人工知能の開発に力を入れている。トヨタもその1社で、東京農工大と共同で東京の複雑な市街地での自動走行に対応した人工知能の開発に取り組んでいます。ただ、新教授は「日本は特殊な道路事情もあり、公道で試験走行ができるよう特区を作って整備する必要があります」ということです。
道路の上を走る自動車は最先端でも、日本は幹線道路から一歩わき道に入ると複雑な道路事情が待っています。さて、夢の車がこの大都会・東京や大阪を疾走する日はいつ来るのでしょうか。