芋の露 揺れて半分こぼれけり 中野 啓子
(箕面教室 生徒さん)
中野さんの俳画をご紹介します。
中野さんは、俳句も俳画もお上手で、
たくさんの作品をお持ちです。
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どうぞご覧ください。
大野さんから9月の色紙を頂きました。
…大野さんからのメッセージ…
「喜・悦・欣・歓・愉・慶・・・」等
太古の昔、真っ暗の闇の恐怖の中で、火を得たときの「よろこび」を表す漢字で出来てきたとの事です。
大辞林によると、楽器を打ち、神に祈り、神を
楽しませる意味から"喜“が、またよろこびの表現
方法の違いで色々な漢字が出来たそうです。
大野
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【今月のお話】
作家 中井俊已(なかいとしみ)さんのメルマガより、ご紹介します。
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『愛こそは・・・』
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愛こそは人生を人生たらしめ、
人生に価値と意味を与える最高のもの。最根本のもの。
愛こそは幸福をきずく最初で最後のもの、幸福とほとんど同意語のもの。
犬養道子『幸福のリアリズム』
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▼世界の飢餓や難民救済活動に力を注いできた評論家の
犬養道子(いぬかい・みちこ)さんが、7月24日帰天されました。
96歳でした。
犬養道子さんは、五・一五事件(1932年)で暗殺された
犬養毅元首相の孫で、犬養健元法相の長女でした。
▼五・一五事件とは、ご存じのように
海軍の青年将校と陸軍の士官候補生による
歴史的な暗殺事件です。
▼日曜日、自宅でくつろいでいた犬養毅首相は
急な侵入者に少しも慌てず、
「話せば分かる」と言いながら、
将校たちを応接室に案内します。
▼しかし、錯乱していた暗殺者たちは、
「問答無用、撃て」という叫び、ピストルを乱射します。
女中たちが駆けつけると、
犬養首相は顔面に被弾し血を流して倒れていました。
狼狽する女中たちを冷静に制してこう語っています。
「いま撃った男を連れてこい。よく話して聞かすから」
最期まで、
言論で対話しようとする犬養首相らしい姿でした。
▼犬養道子さんによると、
犬養毅はその死去の数日前のこと、
わざわざ時間をとって、
孫の道子(当時11歳)に1つの書を与えました。
書かれていた文字は「恕(じょ)」。
他人の心情を察し、思いやるという意味の言葉でした。
▼この祖父の言葉「恕(じょ)」を胸に、
犬養道子さんは、その後の人生を歩んでいきます。
欧米の大学で哲学や聖書学を学び、欧州各国に滞在。
1958年に欧米での体験を描いた『お嬢さん放浪記』で
文筆活動に入りました。
『人間の大地』『聖書を旅する』(全10巻)など
多数の本を著しています。
▼難民キャンプの写真を目にしたことを機に
飢餓や難民問題に取り組み、
砂漠化した土地に植樹する「みどり一本」運動や、
難民を支援する「犬養道子基金」の活動を続けていました。
▼言論による活動と飢餓や難民救済活動・・・
「恕(じょ)」の精神を貫いた一生であったように思えます。
犬養道子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
★言葉と行い★
私たちは言葉を発します。
言葉で伝えようとします。
言葉で理解しようとします。
けれども、言葉にまさるのは行いです。
けれども、行いにまさるのは、愛です。
愛のある言葉と行いは、何にもまさります。
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いつも読んでくださってありがとうございます!
今日も、あなたに良いことがたくさんありますように…。
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