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やまびこ 2013年正月号 をお届けします。

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新年を迎えて 「日本の未来」




昨年末、恒例の「新語流行語大賞」のトップ10が発表されました。

第1位、お笑い芸人スギちゃん「ワイルドだろぉ」
第2位、 京都大学iPS細胞研究所所長 山中伸弥さん「iPS細胞」
第3位、維新
第4位、LCC
第5位、終活
第6位、第3極
第7位、近いうちに・・・
第8位、手ぶらで帰らせるわけにはいかない
第9位、東京ソラマチ
第10位、爆弾低気圧

社会貢献度から見るなら、1位と2位は逆じゃないかと思いながらも「年末の言葉のお遊び」と解釈しています。話の種草と割り切ります。

さて、この「iPS細胞」はこれから医療の新分野「再生医療」として大いに期待されています。多くの患者さんや医療のたずさわる方々が心待ちにしている分野だそうです。

「再生医療」とは、病気や事故などで失われた体の組織の再生や、機能回復をさせる医療のことで、広い意味で大きくふたつに分かれるそうです。
人口の材料から作る義手や義足、人工関節、人工血管などで機能を回復させるものと、骨髄移植や臓器移植など人間の一部を使うものがあります。
今注目されているのは、他人のものではなく、自分の細胞を使って機能が失われた組織や臓器を再生する治療法で、このことだけを、狭い意味で再生医療と呼ぶこともあるそうです。
臓器に障害が起こった場合、これまでは、悪くなった部分を出来るだけ早く発見し、薬や手術などで病気の進行を押せる方法が主流だったのですが、自分の細胞から、胃や心臓などの臓器を全く新しく作ることができる可能性がうまれつつあるわけです。
これが「iPS細胞」の可能性です。

このような技術が日本でうまれたことは、同じ日本人としてとてもうれしく思います。
これまでにも、多くの優れた技術が日本で生まれ育ってきました。
そして、今後も新しい技術の芽は日本で育っています。
ロボット産業、エネルギー産業、宇宙産業、海洋産業、交通革命、リニア新幹線などその芽はさらにそだっていくことでしょう。多くの新技術や新イノベーションには夢があります。さらにその夢の実現は今後日本に繁栄と進歩をもたらせてくれるはずです。

日本は今多額の財政赤字を抱えています。しかし外国からの借金ではなく国民の債権なので国として破綻することはありません。日本は世界一裕福な国です。官民合わせると250兆円もの債権と純資産を持っています。発展に向かって国の方向が定まればこれだけのお金を未来に向けて投資することができます。夢は官・民・学の投資を呼び、若者の就労は当然のこと学力や意欲の向上につながり、国の繁栄につながります。

まだまだ日本は経済を繁栄を達成できるでしょう。本当の繁栄はこれからです。そして日本の繁栄は世界に貢献していくと期待することができます。

日本人の生真面目さや勤勉さを誇りとして、「下り坂」に向かうなどと思わず、「経済大国」だけでなく「技術大国」としてどこまでも限りなく向上発展を目指して欲しいものです。



今年の世相は?




毎年年末その年の世相を漢字1字で表す催しが清水寺で行われます。
昨年末は「金」という文字が選ばれました。

「金」は景気の良さをイメージさせてくれますが、残念ながら昨年も景気回復はできませんでした。
ロンドン五輪の「金メダル」、山中教授のノーベル賞受賞で「金字塔」が打ち立てられたこと、そして日本列島各地で「金環食」が観測されたことが理由だそうです。

1周忌を迎える「金正日前総書記」、強盛国家を旗印とする「金正恩政権」を理由に挙げる人もいるようですが、冗談が過ぎるように思います。

今年は、「金」をイメージさせてくれる景気回復の世相になってなることを願います。


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