(アイオーティー)とは
【 Internet of Things 】 モノのインターネット
今、注目を集める「IoT」とは
IT(アイティー)という用語は、みなさんご存知の通り、
情報技術(Information Technology)の意味で、コンピューターやデータ通信に関する技術の総称。
IoT(アイオーティー)とは、
コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。
自動車の位置情報をリアルタイムに集約して渋滞情報を配信するシステムや、人間の検針員に代わって電力メーターが電力会社と通信して電力使用量を申告するスマートメーター、大型の機械などにセンサーと通信機能を内蔵して稼働状況や故障箇所、交換が必要な部品などを製造元がリアルタイムに把握できるシステムなどが考案されている。
Saai Isara 2015.5より引用・抜粋
日用品から家電、自動車、建物など、あらゆるモノがインターネットを介してつながる「IoT」。その概念自体は意外に古く、1990年年代から存在していたといいます。
それが、昨年あたりから急激に浸透し、実際の製品やサービスとして普及してきたのは、なぜでしょうか。野村総合研究所の城田真琴さんに聞きました。
「背景には、センサーの小型化・低消費電力化・低価格化という3つの条件が整ってきたことにあります。それによって、それまで産業機械など限られた場で利用されてきた『IoT』が、安価で大量な一般消費者向け機器へと、利用範囲を広げてきたのです。今、『IoT』は技術的・価格的にこなれてきて、アイディア次第でいくらでもおもしろいモノが登場する時代に入りました」
つい難しく考えてしまいがちな「IoT」ですが、その基本的な仕組みは案外簡単なもの。モノひとつひとつに別々のIDを割り当て、センサーを搭載すれば、それぞれの情報を収集できます。収集された情報は、通信機のによって他のモノやサバ―などへ送信。そうしたモノがつながって、「IoT」を形作っているのです。
では、今後「IoT」が行き渡っていくと、私たちの生活はどのように変わるのでしょうか。
「将来的には、家庭にあるモノ同士が連携し、利用者のために自動で快適な環境を提供するようになっていくでしょう。『エアコンがつけっぱなしです』『卵がありません。注文しますか?』など、利用者はメールなどで通知を受け取ります」
スマート家電など”つながるモノ”の連携により、スマートハウスが実現。もた、そうした技術は、自動化や省エネ化を徹底した、スマートシティーへとつながっていくでしょう。
「今後、2020年の東京オリンピックを大きな目標として、多くの取り組みが進められていくはずです。5年後には、その後の指標となるような『IoT』のひとつの完成形を目の当たりにできると思います」
例えば、オリンピックの選手村は「IoT」で高度に自動化・快適化されたスマートシティーとして建設されるでしょう。”性先端都市・東京”の姿が、世界中のテレビに映し出されることになりそうです。
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